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【CM】松井秀喜と牛丼の「相性」
このニュースのトピックス:CM
MLBで活躍する日本選手のなかでも、イチローと松井秀喜はいろいろな意味で比較される。野球選手としてのタイプも両極のように違うし、CMにおけるキャラも、全くかけ離れている。
そのプレーのごとく、イチローは「古畑任三郎」などで器用な芝居もこなすし、CMでもセールスマンはだしのきちんとしたナレーションを語ってみせたりする。企業メッセージなどを、きまじめに語るイチローを眺めていると、ナニもそこまで副業をきちんとやることもなかろうに…と思ったりするわけだが、それも性格なのだろう。
イチローをデジタルとすれば、一方の松井は完璧(かんぺき)にアナログなノリで、豪快かつ粗雑なプレーの雰囲気が、そのままCMにも現れている。
これまでシャレた商品のCMをいくつか観(み)たが、どうももう一つしっくりハマるものが見あたらなかった。ムリにスカしているようなぎこちなさが目についたものだが、近頃(ごろ)やっている牛丼はいい。ようやく松井にぴったり馴染(なじ)むCMが現れた、という感じである。荒っぽく牛丼をかっこむ様が、松井のキャラに合っている。とても牛丼がおいしそうに見える。往年の名文句「明日はホームランだ」を照れ臭そうにいうところもいい。
けれど、ここにきて松井のバットから快音が聞かれなかったのが心配だ。CMのセリフが重荷になったのだろうか?(コラムニスト・泉麻人)