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【サブカルさーふぃん】ゲーム 『放課後少年』落語家・三遊亭白鳥
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■画面に浮かぶ懐かしき友情
年を取ると、1年が早く感じられる。似たような毎日が繰り返され、日々の変化に興味が無くなるからだそうだ。小学生のころ、夏休みが来るのがあれほど待ち遠しかったのが懐かしい。その黄金時代をモチーフにしたのがニンテンドーDS「放課後少年」(KONAMI)だ。
昭和50年代、夏休み前に転校する小学6年生の男の子が友達と思い出作りをする−という内容だが、この設定だけで俺みたいな40代親父は涙ぐむ。駄菓子屋の前にあった宇宙旅行ゲームにスーパーカー消しゴム、めんこ。ラジオからキャンディーズの「年下の男の子」が流れる。小高い丘から見た自分の住む町がこの世のすべてと思っていた主人公。外の世界に旅立つ際の不安な気持ちが、俺には痛いほどわかる。友達ってこんなに大切なんだ、と別れを知って初めて思ったものだ。その経験がある大人だから、このゲームに浸ってしまう。時間はゆっくりと進んでいく。スピードと効率を求める現代に真っ向から逆らったゲームだ。
見も知らぬ人間同士が、ネットの画面を通じて友達になることはある意味すばらしいが、顔の見えない人間関係に疑問の声もある。このゲームは画面上に懐かしい友情の日々を浮かび上がらせた。将来の夢や好きな子の話題。放課後の夕暮れの中で友の顔を見て語ったあの光景を思いだそうぜ。(落語家 三遊亭白鳥)

