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温かさと切なさ…ゾウの家族愛 アニメ「象の背中」 (1/2ページ)

2007.11.15 08:26
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 秋元康が自らの小説を基にプロデュースした短編アニメDVD「象の背中」が好評だ。限られた余命をいかに生きるか−という題材は同名の原作小説や上映中の映画と同じだが、この短編に登場するのはゾウの親子。素朴な画風が印象的で、日だまりのような温かさと切なさを織りあわせたファンタジーストーリーが、原作とはまた違う感動を呼んでいる。

 2本足で立つ擬人化したゾウの家族が主役。余命わずかと宣告された父親ゾウが仕事を捨て、最期を家族と過ごし天に召されていくまでをまとめた第1話と、残された家族のその後の生活と天から見守る父親ゾウの姿をつづった第2話の2話構成だ。10月26日の発売当初から話題を呼び、すでに2万枚近く売れている。

 魅力は、ぬくもりあるキャラクターと、さりげないしぐさ。描いたのは注目を高めるアニメーション作家、城井文(あや)さんだ。父親ゾウがあの世に旅立つ夜に長い鼻を伸ばして寝ている家族にやさしくキスして別れるシーンや、残された母親ゾウのもの悲しい表情など、独特の感性やアイデアが随所に光る。

 「それまで順調だった家族が『死』を前にすると無力になる。ただ『こんなに互いに愛情があったのか』と家族愛に気づかされる。そういう点は原作を踏襲しました」

 実は城井さん自身も東京芸大大学院で学んでいた12年前、父親を亡くした。制作に取りかかり、父親に生前「ありがとう」といわなかったことを悔やんだという。

 「だから、この作品に『ありがとう』っていう気持ちをこめたんです。その後、夢の中にお父さんが出てきたんですね。父の存在を再び考える、いい経験にもなりました」

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