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目標到達まで作り続ける 映画「それでも恋するバルセロナ」ウディ・アレン監督
ペネロペ・クルスが今年のアカデミー賞助演女優賞に輝いたウディ・アレン監督(73)の新作「それでも恋するバルセロナ」が、全国公開されている。長年、米ニューヨークを拠点に活動してきたアレン監督だが、今回は初めてスペインに舞台を求め、男性1人に女性3人がからむコメディーを撮った。ニューヨークに住むアレン監督は産経新聞の電話取材に対し、「現代的なものと歴史ある建築物が同居するバルセロナの美しさにひかれた」と話す。
アメリカからバカンスでバルセロナへやってきたクリスティーナとヴィッキーの2人は画家のアントニオと知り合うが、そこに元妻のマリアが現れ…。「マッチポイント」や「タロットカード殺人事件」など、最近のアレン作品には欠かせないスカーレット・ヨハンソンに加え、今回はスペイン出身でハリウッドでも引っぱりだこの名優、ハビエル・バルデムとペネロペ・クルスの2人を配した。
アレン監督は、2人の起用の意図について「演技力のある俳優しか選ばないのが私の信条。もちろん2人の演出はしたが、彼らを信じ、即興で演じてもらった部分は多い」と明かす。
70代になっても脚本家、監督として年1本ペースで新作を発表し続ける。自宅の2ブロック先にオフィスを構え、常に映画作りに時間を割くことができる環境に身を置いている。「脚本を仕上げ、監督し、編集して公開日を迎える。一本完成し終えると自宅に帰って休養するのですが、数日後には休むことにも飽き、次の作品の構想が浮かび、脚本を書きたくなる。その繰り返しです」と笑う。
いつまでも衰えないエネルギーの源はどこにあるのか。「映画監督の誰もが常に最高傑作を目指し、最大の努力を払っている。だが目標は果てしなく、なかなか満足できるものではありません。目標にはいつまでたっても到達せず、勝ち得ないものかもしれない。だからこそ作り続けるのだと思います」(戸津井康之)

