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日本公開はいつ? 「カンヌ国際映画祭」受賞作

2009.5.30 08:37

 第62回カンヌ国際映画祭は24日、最高賞のパルムドールにミヒャエル・ハネケ監督の「白いリボン」を選出して閉幕した。受賞に絡んだ作品を配給する各社はさぞにんまりしていることと思いきや、日本公開にめどがついていない作品が多いのが現状だという。

 今回の受賞作では、クリストフ・ワルツが男優賞を受賞した「イングロリアス・バスターズ」(クエンティン・タランティーノ監督)が10月に公開されることが決まっているが、これは例外。パルムドールの「白いリボン」や、菊地凛子主演で技術賞が贈られた「マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トウキョウ」(イサベル・コイシェ監督)も日本での配給権が決まっていない。ある配給会社は「世界的な不況の影響のほか、日本人受けするかが大きな鍵を握っている」と指摘する。

 昨年のカンヌ映画祭で審査員特別大賞(グランプリ)を受賞したイタリア映画「ゴモラ」でさえ、いまだ日本での買い手が付いていない。イタリアの新興マフィアを描き、日本人には分かりにくいというのが理由だ。逆に日本人の共感を得やすいパルムドール受賞作のフランス映画「クラス」は、東京テアトルが配給権を買い取り、来年公開される。

 前述の配給会社では「作品のレベルは高くても、日本人に分かりにくい内容では興行的に厳しいのは目に見えている」と苦しい心情を吐露する。

 「イングロリアス・バスターズ」を宣伝するドラゴンキッカーでは「受賞で弾みがついた。受賞者のワルツは日本では無名だが、これから売り出したい」と鼻息は荒いが、こうした恩恵にあずかれる関係者は一握りのようだ。(伊藤徳裕)

                   ◇

 第62回カンヌ国際映画祭の主な受賞結果。

 パルムドール=「白いリボン」ミヒャエル・ハネケ監督▽審査員特別大賞(グランプリ)=「預言者」ジャック・オディアール監督▽審査員賞=「サースト」パク・チャヌク監督、「フィッシュ・タンク」アンドレア・アーノルド監督▽男優賞=クリストフ・ワルツ「イングロリアス・バスターズ」▽女優賞=シャルロット・ゲンズブール「アンチキリスト」▽監督賞=ブリリャンテ・メンドーサ監督「キナタイ」▽映画祭特別賞=アラン・レネ

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