ニュース: エンタメ RSS feed
映画「スター・トレック」 エリック・バナ 凶悪メイク、すんなり悪役
宇宙船USSエンタープライズ号の壮大な宇宙の旅が、最新映画としてよみがえった。公開中の「スター・トレック」(J・J・エイブラムス監督)は、米SFテレビシリーズで名コンビだったカーク船長とミスター・スポックの若き日を描いた作品だが、彼らの行く手を阻む最強の敵にふんするのは、「ハルク」で正義のヒーローを演じたオーストラリアの俳優、エリック・バナだ。これまでのイメージを打ち破る初の悪役に挑んだ心境は−。
「スター・トレック」は1966年に米国でテレビ放送が開始されて以来、日本をはじめ世界中に熱烈なファンを持つ人気シリーズに成長した。「もちろんオーストラリアでも大人気でした。わが家でも僕が子供のころ、兄弟でテレビのチャンネル争いをせずに済む唯一の番組でしたからね」とバナは笑う。
それだけにエイブラムス監督から出演を依頼されたときは興奮した。「それもカーク船長の最大のライバルですからね。とても光栄でした」と語る。
バナが演じるのは、USSエンタープライズ号の目の前に立ちはだかる攻撃的な宇宙人のネロだ。「ハルク」「ミュンヘン」とハリウッド大作の主人公としてヒーロー像を演じる機会が多かったバナだが、悪役への違和感はなかったのか。
「演じる役が正義のヒーローであるか悪役かは意識しません。ネロはなぜ悪となったのか。それは悲劇を背負い、強い復讐(ふくしゅう)心を持つに至ったからです。善悪の判断は見る人に委ねたい」
スキンヘッドに緑色の肌、とがった耳…。ネロの凶悪な風貌(ふうぼう)は迫力に満ちている。「特殊メークに3時間、落とすのに2時間。連日この作業を我慢していたんですよ」と苦笑するが、「この風貌に変身することですんなりと役に入ることができた。俳優として初めて味わう新鮮な気持ちでした」と振り返る。
GTカーレースに参戦するほど車好き。昨年は愛車をテーマにドキュメンタリー映画を初監督した。
「映画への興味は尽きません。今回のような悪役もその一つ。ハリウッド大作にも故郷での小品にも出続けたいですね」(戸津井康之)

