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国民栄誉賞の森光子さん 森元首相から受賞を知らされ…
吉報は29日午後5時ごろ、「放浪記」千秋楽の特別カーテンコールの舞台から報告された。帝国劇場の満員の観客から温かい拍手を浴びた森光子さん(89)は、国民栄誉賞第一号受賞者の王貞治さんから届けられた花束とメッセージを受け取ると、にこっとほほえんだ。共演者の山本学さんらが手を添えてくす玉を割り、大量の紙吹雪が舞う中、客席と舞台上が一緒になって森さんの国民栄誉賞受賞をお祝いした。
実は受賞の知らせは第2幕が終わった午後2時過ぎ、休憩時間に森喜朗元首相らが楽屋を訪れ、森さんに伝えていた。「千秋楽は、次の舞台はいつ来るのだろうと考えてあがってしまうのですが、今日は森元総理のことに神経がいって、ほかのことは忘れていました」と森さんは言う。
この日で「放浪記」は2017回。9日に通算2000回を達成したとき、友人の歌手、和田アキ子さんは、森さんの体調が今年前半は万全でなかったことを打ち明けていた。
「最初のうちは、これで千秋楽までもつのかと心配でした。でも1カ月ですから。これまで何カ月もロングラン公演があったので自信がありました」。いったん舞台に立つと持ち前の女優魂に火がつき、千秋楽まで乗り切った。
今後の上演は未定だが、「私は引退なんかいたしません。表現の豊かな女優になります。この芝居をやることが私の一番の望みです。まだごらんになってない方のところへ呼んでください」と、再び舞台に立つことを約束していた。




