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【戯言戯画】雷門獅篭 名古屋の寄席が面白い

2009.4.27 08:26
このニュースのトピックス伝統芸能

 名古屋の大須観音のそばに大須演芸場という寄席がある。出演する芸人が、この演芸場にお客さんが入らないことをネタに自虐的に笑わせる。だけどお客さんが少なすぎてその笑いも湿りがち…。そんな独特の雰囲気がある場所だ。

 雷門獅篭(かみなりもん・しかご)(37)は立川流を破門になり、6年前に雷門小福(こふく)師匠を頼って、名古屋へ移った。小福は引退していて、獅篭を筆頭に一門の4人の落語家が名古屋を拠点に活動している。

 名古屋で落語家として生活できるのか心配もしていたが、久しぶりに見た獅篭の高座は、東京にいたときよりも伸び伸びとしていた。表情も明るかった。

 毎月、独演会をやっているそうだ。1日6席しゃべることもあるとか。立川流にいたころには考えられないほどの高座の数だ。それが芸にも出ている。

 師匠の引退後は、大須演芸場に出演した落語家に噺(はなし)を稽古(けいこ)してもらっているそうだ。演芸場の席亭も「お前が勉強したい噺があったら、その芸人を呼んでやる」と言ってくれているという。

 自身の芸歴を振り返って「おそらく何をやっても後悔する部分はあるでしょう」と、さらりと話す。「常に大衆ということを考えますね。芸が良くなるというのが正しいことだとしたら、正しい道を歩いていると思う」。厳しい、いい顔をしていた。(松垣透)

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