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キム兄(にい)ストイックな演出 映画「ニセ札」 (1/2ページ)

2009.4.14 16:55
このニュースのトピックスニセモノ事情
【シネクラブ】「ニセ札」(木村祐一監督)  4月11日公開(提供写真)【シネクラブ】「ニセ札」(木村祐一監督)  4月11日公開(提供写真)

 弱き人々が手を取り合って困難を乗り越える姿は美しい。それがたとえ犯罪であっても、時に美しく見えてしまうから困ったものだ。

 舞台は敗戦の混乱が続く1950年前後の寒村。子供たちが読む図書購入もままならない小学校教頭かげ子(倍賞美津子(ばいしょう・みつこ))は、教え子だったブローカーの大津(板倉俊之(いたくら・としゆき))から村民救済のためのニセ札(さつ)づくりを持ちかけられる。かげ子は拒絶するが、計画に元陸軍大佐の戸浦(段田安則(だんだ・やすのり))や写真技師の花村(木村祐一(ゆういち))、紙すき職人の橋本(村上淳(じゅん))らが結集。ついにかげ子も腹をくくり、村を挙げてのニセ札づくりが始まった…。

 作品を支えるニセ札作りのディテールの厚みに驚かされた。紙の選定、原版の作成方法、すかしの入れ方…。綿密な取材にもとづくニセ札作りの詳細が、クセのある登場人物たちの口からテンポよく語られる。彼らの直面した困難と、それを克服する喜びが観客に実感をもって伝わる。奇妙な情熱に突き動かされ、走り回る村人たちの描写が魅力的だ。


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【シネクラブ】「ニセ札」(木村祐一監督)  4月11日公開(提供写真)
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