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ドキュメンタリー映画「東洋宮武が覗いた時代」 日系人収容、ニュートラルな視点で (1/2ページ)

2009.4.1 08:18
東洋が使っていたカメラを持つすずきじゅんいち監督(今年1月16日、九段のフィルム・ヴォイス)東洋が使っていたカメラを持つすずきじゅんいち監督(今年1月16日、九段のフィルム・ヴォイス)

 ロサンゼルスを拠点に映画製作を続けるすずきじゅんいち監督のドキュメンタリー映画「東洋宮武が覗いた時代」がまもなく公開される。

 宮武東洋(みやたけ・とうよう)は1909年、13歳で両親とともにアメリカ西海岸に移住、やがてロサンゼルスのリトル東京に写真館を開き、地元では知られた写真家となる。しかし1941年、日米が開戦。アメリカ西海岸に暮らしていた日系アメリカ人約12万人は「日系」という理由だけで土地や財産を没収されたうえ鉄条網に囲まれた強制収容所に送られた。

 家族とともにマンザナ収容所に送られた宮武は、ひそかに持ち込んだカメラレンズを腕の良い大工に作ってもらった筐体に装着、収容所内の暮らしを撮り始める−。3年間の収容所生活で彼が撮ったおよそ500点の写真は、歴史的価値と芸術的価値を兼ね備えたものだった。宮武はこんな言葉を残している。「二度と起こってはならないこの事実をカメラで記録するのが、カメラマンとしての務めだ」

 すずき監督は、膨大な宮武の作品と、当時の関係者の証言、記録映像を用いて、日系人たちの悲劇に迫る。「日系人が強制収容所に送られたことを、日本の若い人たちのほとんどは知りません。まずこの史実をきちんと伝えなくてはならない。しかし、ただ日系人を被害者の視点で描くだけでいいのか。むしろ、日本人の私がニュートラルな視点で描くことが大切ではないかと考えました」

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東洋が使っていたカメラを持つすずきじゅんいち監督(今年1月16日、九段のフィルム・ヴォイス)
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