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【プレミアムシート】藤田まこと「仕事人」復活、17年ぶりに帰ってきた主水 (2/2ページ)
だから現実のムコ殿の処世術を取り入れた。主水のせりふは何度も変更され、ついには「現場にてよろしく」に。追求心やリアル感が、悲哀のをたたえた世のお父さんの支持を集めた。
同局系の連ドラ「はぐれ刑事純情派」の安浦吉之助刑事など、ほかにも長寿ドラマの役が多い。
「『ひたすら、ひとつの道』という言葉が好き。(血液型)B型人間のせいなのか、不器用なんで、掛け持ちができないんです」
だが病魔が影を落とした。昨年食道がんがみつかり、5月下旬に手術。その後は点滴生活で、8月末には歩けないほど体力が低下した。だがすでに「必殺」新シリーズの依頼も受けていた。「夢で主水がにらむ。『この役はだれにも譲らない』って」−懸命のリハビリで、連続ドラマとしては17年ぶりに主水が帰ってきた。
× ×
「75歳で仕事だぜっ」と皮肉っぽい見出しをつけられた週刊誌の記事を話題に「まだまだ若造」とほくそ笑む。新シリーズの主水に派手な立ち振る舞いの場面は少ない。「主役は若手3人(東山紀之、松岡昌宏、大倉忠義)。主水はもり立て役に徹したい」
若い世代にも受け入れられた希代の時代劇。自然体で、肩に力の入らない演技が、好調な視聴率の秘訣(ひけつ)なのだろう。山も谷も乗り越え半世紀。まさに「仕事人」の表情だ。
文・植木芳和
写真・柿平博文
ふじた・まこと
昭和8年、東京都生まれ。高校卒業後に歌手デビュー。同37年から始まった「てなもんや三度笠」で披露した「当たり前田のクラッカー!」のギャグで全国区に。「必殺」シリーズや「はぐれ刑事純情派」「剣客商売」などに主演。平成14年に紫綬褒章を受章。今年1月には映画「明日への遺言」で「おおさかシネマフェスティバル2009」主演男優賞に選ばれた。このニュースの写真
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