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【人、瞬間(ひととき)】あの芝居 俳優・辰巳琢郎さん(50)(中) (2/2ページ)
このニュースのトピックス:舞台
旗揚げ公演は、結成後まもなくの修学旅行中、旅館の大広間で行った。唐や別役らの作品をコラージュし、コメディーから不条理までさまざまな要素をつめこんだ芝居を披露。修学旅行最後の夜を飾る余興として盛り上がった。
それを皮切りに、唐の「少女仮面」など、1年半の間に続けざまに5回の公演を行った。
「高校演劇としては進んでいたんじゃないかな。好きなことをやっていいという自由な校風だったこともある。みんなで面白いことをしたかった」
共に演劇活動に打ち込んだ親友は、のちにNHKに入局する。NHKスペシャルなどで活躍したプロデューサー、堤啓介だ。
愛好会では、最後の公演として念願のつか作品「出発」を上演。辰巳もそれを機に勉強に励んで京都大学に合格するが、受験のあいだも目標にしていたのは「大学で芝居を続けること」だったという。たった一度の観劇が、のちの人生を決めたといっていい。
「最近の若い人たちには、やりたいことが見つからないという人も多いけど、僕の場合、高校生のうちにやりたいことが見つかってよかったと思いますね」=敬称略
(文 柳谷昇子)
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