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【プレミアムシート】落語家・桂吉弥 実力に人気が追いついた (1/2ページ)
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サッカーが大好きで、テレビ中継は家で見ていた。だが昨年は、楽屋だったり、移動中の新幹線でのときどき映像が乱れるケータイだったり、到着した駅の待合室で試合終盤の10分だけだったり…。「ゆっくり見たことなかったですねえ」
若手の実力派として知られていたが、NHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」への出演で人気が一気に加わった。終盤に近づいた昨年2月ごろから急に忙しくなり、「大きい波がワ〜っときた感じ」で、以来休みは月平均1日か2日。
地方の落語会に桂米朝一門の1人として参加することはあったが独演会はなかった。それが、吉弥独演会をぜひという依頼が増えたのだ。「こうなったらいいなあと思う倍以上の仕事があり、吉弥の名前で呼んでもらい、大勢のお客さんに来ていただいた。こんなうれしいことはないです」
昨年末、天満天神繁昌亭大賞など2冠に輝き、今やチケットがさっと完売してしまう噺家になった。
× ×
かつて上方落語を全国に広めようと米朝、枝雀らが積極的に地方を巡った。そのときの縁が、いまも各地のホール関係者との間にしっかり根付いている。
「その土地、その土地に落語の土壌ができていて、僕らのような若手がいくと、よう頑張ってるなというお客さんの励ましを感じるんですよ」
そうした先達の努力に報いるには、全力をあげて楽しんでもらうしかない。
端正な米朝落語を、最もよく受け継いでいた吉朝を師匠に選んだ。「(咄の)この部分だけ分かってくれたらいいよという独特のギャグの作り方が、たまらなく好きだった」のだ。テレビ出演は少なくマスコミの売れっ子ではなかった師匠だが、落語会を満員にする力があった。
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