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映画「誰も守ってくれない」 現場の臨場感を伝える“揺れ” (2/2ページ)

2009.1.1 19:12
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イージーリグを装着したカメラマンは佐藤浩市の表情を常に間近にとらえていたイージーリグを装着したカメラマンは佐藤浩市の表情を常に間近にとらえていた

 今回の現場では、事前の監督の指示で、カットがかかってからもカメラマンはフィルムを回し続けている。「俳優の自然な表情がさまざまなカットに残されているからね」と君塚監督は自信ありげに話した。大きな映像効果を生むイージーリグだが、ネックはカメラを含めた重量だ。機材は10キロを超え、撮影が長引くと、腰に負担がかかるため、カメラマンは苦しそうだ。

 大都会から、旅館の立ち並ぶ伊豆へと場所を移してのロケ。この日、佐藤は古い商店街で、逃走する車両を追って走っていた。ここでもイージーリグが活躍。機動性を生かし狭い路地を動き回り、さまざまな角度から、佐藤たち俳優の表情を間近からとらえていた。

 「編集の仕方次第で幾通りもの作り方ができる撮り方。どんな作品になるか楽しみです」

 ベテランの佐藤でさえ、その撮影スタイルの新鮮さを実感、期待をふくらませていた。「今、われわれが作るべき重厚な社会派ドラマ。大作もいいが、こんな地味な作品があってもいい」。佐藤の表情が引き締まった。

 ■「誰も守ってくれない」 未成年の殺人犯に対する世間の風当たりが強まるなか、その矛先は家族にも向けられつつあった。そんななか、犯人の妹(志田未来)を警護する任務を命じられたベテラン刑事(佐藤浩市)。加害者家族の人権と保護は? 刑事の視点から、世の中の非情さ、残酷さを描く。「踊る−」シリーズでも「社会性」を追求してきたという君塚監督は今回、その世界観をさらに突き詰め、骨太の刑事ドラマを目指した。

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イージーリグを装着したカメラマンは佐藤浩市の表情を常に間近にとらえていた
厳しい表情でモニターをチェックする君塚良一監督(右端)=東京で

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