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映画「誰も守ってくれない」 現場の臨場感を伝える“揺れ” (2/2ページ)
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今回の現場では、事前の監督の指示で、カットがかかってからもカメラマンはフィルムを回し続けている。「俳優の自然な表情がさまざまなカットに残されているからね」と君塚監督は自信ありげに話した。大きな映像効果を生むイージーリグだが、ネックはカメラを含めた重量だ。機材は10キロを超え、撮影が長引くと、腰に負担がかかるため、カメラマンは苦しそうだ。
大都会から、旅館の立ち並ぶ伊豆へと場所を移してのロケ。この日、佐藤は古い商店街で、逃走する車両を追って走っていた。ここでもイージーリグが活躍。機動性を生かし狭い路地を動き回り、さまざまな角度から、佐藤たち俳優の表情を間近からとらえていた。
「編集の仕方次第で幾通りもの作り方ができる撮り方。どんな作品になるか楽しみです」
ベテランの佐藤でさえ、その撮影スタイルの新鮮さを実感、期待をふくらませていた。「今、われわれが作るべき重厚な社会派ドラマ。大作もいいが、こんな地味な作品があってもいい」。佐藤の表情が引き締まった。
■「誰も守ってくれない」 未成年の殺人犯に対する世間の風当たりが強まるなか、その矛先は家族にも向けられつつあった。そんななか、犯人の妹(志田未来)を警護する任務を命じられたベテラン刑事(佐藤浩市)。加害者家族の人権と保護は? 刑事の視点から、世の中の非情さ、残酷さを描く。「踊る−」シリーズでも「社会性」を追求してきたという君塚監督は今回、その世界観をさらに突き詰め、骨太の刑事ドラマを目指した。
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