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【プレミアムシート】俳優・阿部寛さん 「共感した部分を披露するのが僕たち」 (1/2ページ)
■映画「青い鳥」 いじめが起きたクラスの臨時教師役
端正なマスクに長身。日本人離れしたスケールの大きさに加え、どことなく親しみやすさがあり、“怪演”ももってこい。となれば、当然演出家は放ってはおかない。「隠し砦(とりで)の三悪人」では姫を守る強い大男、「歩いても歩いても」では父親とそりの合わない次男坊を演じ、今回、重松清原作、中西健二監督の映画「青い鳥」で、いじめに直面するクラスに来た中学校臨時教師−という難役に挑んだ。
「経験ですよ。幅広い役をやっていると、脚本を読み込んで演じたり、現場で瞬発力を利用したり、色々な演じ方が分かってくる」と、控えめに笑う。
だが、変幻自在に役へのアプローチを操っていても、さすがに今回はデリケートになったという。
「この教師はよくある『青春もの』のように熱血的でなく、静かで吃(きつ)音という特徴がある。それでいて、子供らの傷に正直に相対し、いじめに対し何かを伝えようとする。“本気さ”を表すため、ビデオや資料を見てより念入りに取り組んだのです」
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《東ヶ丘中学の新学期。一見平穏な同校だが、実は前学期、野口という男子生徒が、いじめによる自殺未遂で転校、クラスの担任教師も休職していた。そんな2年1組に臨時教師の村内(阿部)が着任する。生徒らは彼を冷たく迎えるが、次の瞬間、村内は誰もいない席に「野口君、おはよう」と声をかけたのだ。その行為が子供や教師、保護者らに波紋を広げる…》
自身の昔も思い出して、先生役に強い思い入れを持った。「子供たちにうそはつけない。10代はちょっとした言葉や行動で傷つく。実際に村内を演じているときも、心の奥底をのぞき込んでくる子供たちの力を感じた。だからこそ言葉に責任を持ち、大切に話していこうと思ったんです」
劇中、そんな村内の強い信念と、生徒たちにまっすぐに向き合う姿勢が、クラスや学校、社会を鮮烈に変えていく。阿部の、リアルで等身大、しかも誠実な演技が、物語に見事な説得力を与えたのである。





