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【集う】小津安二郎「晩春」を聞く(神奈川県鎌倉市の西御門サローネ) (1/2ページ)

2008.12.2 17:50
小津安二郎の思い出を語る中井貴恵(左)さんと山内静夫さん=22日、神奈川県鎌倉市 (田窪桜子撮影)小津安二郎の思い出を語る中井貴恵(左)さんと山内静夫さん=22日、神奈川県鎌倉市 (田窪桜子撮影)

 鎌倉市に作家、里見●(=弓へんに亨)氏が大正15年に建てた、モダンな洋風住宅が残されている。「西御門(にしみかど)サローネ」と名付けられたその応接室で11月22日、女優でエッセイストの中井貴恵さんが、小津安二郎監督作品「晩春」を朗読する会を開いた。

 中井さんは、音楽と朗読を融合した“音語り”シリーズを続けている。一昨年、小津映画の関係者が命日に集まる「小津会」で、「遺影を眺めながら、ふとシナリオを読んだらどうだろう」と思いついた。この企画の手助けをしたのが里見氏の4男で鎌倉文学館の山内静夫館長だった。

 まずは小津監督の思い出を語る対談から始まった。中井さんの父は俳優、佐田啓二さん。「小津さんは撮影期間中、いつもわが家に夕食に寄られて、5歳だった私は晩酌係。一緒に『スーダラ節』を歌って踊ってね。私が小津さんに何度も歌ってもらうと、父が『撮影で自分がしっぺ返しを食らう』と苦笑いしていたそうです」と中井さん。

 山内館長は松竹で「早春」などの名作を一緒に製作した。「隅から隅まで小津色にこだわる完璧(かんぺき)主義者でね。1本でも気に入らない木があると90%が良くても撮らない。だからロケが少なくなったんですよ」

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小津安二郎の思い出を語る中井貴恵(左)さんと山内静夫さん=22日、神奈川県鎌倉市 (田窪桜子撮影)
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