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22歳の「ホームレス中学生」 主演・小池徹平インタビュー
■やんちゃな大人、自信
お笑いコンビ「麒麟(きりん)」の田村裕が書いた自伝「ホームレス中学生」(公開中)が映画化された。主演の小池徹平は22歳。13歳の中学生を演じることに当初、抵抗を覚えたという。しかし、原作を読んで吹っ切れた。「段ボールや草を食べたということばかりが話題になりましたが、そんな単純な話じゃない。母の死をどう受け入れ、どう生きたか。人の成長を丁寧に描いた物語です」。小池の体当たりの演技は年齢を超越し、生きることの素晴らしさを力強く訴える。(戸津井康之)
原作は、中学時代に家族が離散、1人で公園で寝泊まりした経験を持つ田村の実話だ。「田村さんが自分の役に僕を指名してくれたことはうれしかったが、本当に出演依頼が来たときは驚きました」と明かす。周囲からはいろいろ言われた。「22歳の僕に中学生役を演じられるわけがないとか…。中傷は多かった」
失敗する可能性も高い−と断る理由がふと頭の中をよぎったが出演を決めた。
「たとえ中学生に見えなくたって構わない。“僕が演じる裕”を見せよう。無理かどうかやってみなければわからないじゃないですか」。笑うと、童顔がなおさら幼く見える。が、表情の奥には22歳の青年の覚悟がのぞく。
裕は3人兄弟の末っ子。大学生の兄役はお笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣、高校生の姉役は池脇千鶴が演じた。助け合いながら生きる兄弟愛、きずなをほほえましく描く一方、兄弟げんかの場面はすさまじい。「お姉ちゃんの池脇さんにも手加減してません。逆に池脇さんに何度も本気でけ飛ばされました」と笑う。
撮影現場ではふつう俳優は休憩時間、それぞれの控室に戻るが、「カットがかかっても誰一人控室に戻ろうとしなかった。3人いつも一緒で何かをしゃべり続けていた」。こんな俳優たちの熱意が役作りの壁を越え、迫真の演技を生みだした。
「僕に中学生役は無理だと言った人たちは、この作品を見てどう思いますかね」。やり遂げた達成感に自信の笑みを浮かべ、「いつまでも“やんちゃな大人”でいたい」と熱く語った。

