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【インタビュー】「アキレスと亀」樋口可南子 戸惑う私…そのままに (1/2ページ)
「こんな撮影現場は初めて。まるで1発勝負のライブのような緊張感でした」。北野武監督の新作「アキレスと亀」(公開中)で北野演じる画家の妻役を演じた樋口可南子は苦笑しながら現場を振り返った。作品はベネチア国際映画祭のコンペ部門にノミネートされ、樋口は北野監督とともに現地へ。「初めて海外の映画祭に参加し、スタンディングオベーションを受けた感動は忘れられません」と話す。しかし、撮影はベテラン女優にとっても驚きの連続だったという。(戸津井康之)
「正直、意外でした。なぜ私なのかと」。北野監督から出演依頼を受けたときの思いをこう打ち明ける。だが、届いた脚本が気に入り、出演を決めた。
「とてもシンプルな脚本でセリフも多くない。それでいて絵画に賭ける夫婦の情熱を丁寧に描いている。夫と一緒に夢を追う妻がとてもかわいらしく思えた」
《真知寿(まちす)(ビートたけし)は売れない画家。妻の幸子(樋口)に助手をさせて、来る日も来る日も創作に明け暮れていた。しかし、完成した絵画は1枚も売れない。売れる作品とは? あせる彼の創作内容はしだいに過激になる…》
「下手に役作りなど考えず、北野監督にすべてを委ねよう」と決意し、現場に入ったが、撮影初日にいきなりびっくりさせられた。
「北野監督からの演技指導はとくになく、リハーサルを1回しただけで、すぐに本番の撮影開始。これも1回きりなんです。大変、戸惑いました」
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