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セリーヌ・ディオン、日本語で“卑弥呼のテーマ”歌う
【カナダ・モントリオール=郡司美香】カナダ出身の歌手、セリーヌ・ディオン(40)が、吉永小百合(63)主演の映画「まぼろしの邪馬台国」(堤幸彦監督、11月1日公開)の劇中歌“卑弥呼のテーマ”を日本語で歌うことになり、世界ツアー中の同地でインタビューに応じた。セリーヌは日本映画初参加。「タイタニック」の主題歌で大ブレークした“モントリオールの卑弥呼”は、「この映画も大ヒットの予感がします」と予言した。
2万2000人の地元ファンで埋まったセリーヌの故郷、モントリオールのベルセンター。シーズン中は、NHL(北米アイスホッケーリーグ)カナディアンズの熱闘にわく会場が、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」から最新曲「Taking Chances」まで全26曲のハイトーンボイスに包まれた。
里帰り公演最終日の25日、本番直前に人なつこい笑顔で現れたセリーヌ。「日本でもっとも有名な女優、サユリさんの映画に選ばれたこと、日本文化に深い意味を持つ卑弥呼を代表する歌声に、日本人ではないわたしが選ばれたことは、とても光栄です」と胸に手をあてた。
卑弥呼のテーマ「A WORLD TO BELIEVE IN〜ヒミコ・ファンタジア〜」は、邪馬台国の情景と女王、卑弥呼(小百合)の登場シーンで流れる壮大なバラード。同作のプロデューサー、岡田裕介東映社長(59)が、「卑弥呼の存在を歌で表現できるのは、世界広しといえどセリーヌだけ。彼女には、卑弥呼に通じるカリスマ性がある」と昨年7月にアプローチ、同9月に正式決定した。
♪アカクモエル ホノオニ ノマレテ…。サビ以外は日本語で歌ってほしいとの希望に応え、日本人が歌うデモテープを聞き、歌詞を耳で覚えた。今年7月のレコーディングでは、日本から届いた映画のダイジェストを見たり、小百合ら製作チームがプレゼントした卑弥呼の衣装を羽織って、インスピレーションを得たという。
だがそれ以上に、魂のこもった歌唱を実現させたのは、盲目の郷土史家、宮崎康平を支え、ともに邪馬台国発見の夢を追った妻、和子の姿。自分と、夫でマネジャーのレネ・アンジェリル氏(66)の人生を重ね合わせていた。
がんに冒された同氏の看病と出産・育児のため、1999年から2002年まで休業しただけに、「わたしと和子は全く同じです。愛する人のためなら、手足となり、目にもなります。わたしにとって『愛』は大切なことなのです」と切々と語り、瞳を潤ませた。
小百合が渾身で演じた普遍の夫婦愛を、総セールス2億枚という比類ない歌姫が歌いあげる。国も言葉も違うが、2人の“卑弥呼”の思いは同じだった。





