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手塚とおる「ミザントロオプ」演出
このニュースのトピックス:舞台
演技派の俳優として知られる手塚とおるが、東京・森下のベニサン・ピットで上演中の舞台「ミザントロオプ」を演出してい。フランス17世紀の作家、モリエールの代表作の喜劇で、「若い俳優らと真正面から取り組みたい」と張り切っている。
「人間嫌い」として知られる「ミザントロオプ」は1666年の初演で、フランスの国立劇団であるコメディ・フランセーズが現在も上演を続ける古典喜劇の名作だ。社会に背を向けて生きる青年、アルセストが社交界の美女、セリメエヌと出会い、恋に破れて人間嫌いになる物語で、「コメディーだが、悲劇的な要素もある。誰にとって喜劇なのか、悲劇なのかが問題なのです」と手塚。
制作母体のTPT(シアタープロジェクト・東京)から依頼を受け、いくつかの候補からこの作品を選んだ。「若い役者に本を読んでもらったら、彼らの体の反応がおもしろかった。芝居は役者がせりふをしゃべることで成立するが、そのときに肉体をどう作り、表現するか。せりふの肉体化ということができたら、いい芝居になると思う」
名訳の誉れ高い辰野隆訳を使い、“古典的な”日本語を現代の俳優にしゃべらせて、新しい“化学反応”を見たいという。役者の経験を積んだ手塚の腕の見せ所だ。
岸田研二、濱崎茜、植野葉子らが出演。31日まで。問い合わせは(電)03・3635・6355。(生田誠)

