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【洋画】「アクロス・ザ・ユニバース」 ビートルズの凄さ 再確認
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米映画「アクロス・ザ・ユニバース」(公開中)は、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」などビートルズの代表曲33曲で構成したユニークなミュージカル作品だ。監督はミュージカル「ライオン・キング」の演出で名をはせた女性のジュリー・テイモア。ビートルズの楽曲の新解釈に挑むかのような作風は映画ファンだけでなく、音楽ファンにも強くアピールしそうだ。
舞台は1960年代の英リバプール。造船所で働く若者ジュード(ジム・スタージェス)は、父を捜すため渡米する。そこで、大学生マックス(ジョー・アンダーソン)と出会い意気投合。ニューヨークのグリニッチビレッジで音楽家仲間と新生活を始める。ジュードはマックスの妹ルーシー(エヴァン・レイチェル・ウッド)と恋に落ちるが、ベトナム戦争が彼らの運命を大きく変えていく…。
戦争を軸に展開する青春群像劇だが「本作のコンセプトは歌詞で物語を語ること。歌が台本であり旋律であり、登場人物の感情でもある」と監督。ただ、ビートルズの栄光はプレッシャーにもなった。「聖杯のようなものだもの…」と敬意を表した。
美しくシュールな映像は大胆で繊細。とりわけ「ストロベリー−」のメロディーに乗せ、ジュードが芸術作品に仕立て上げた無数のイチゴが戦場の血しぶきや銃弾、手榴(しゅりゅう)弾といった殺戮(さつりく)や死のイメージに変貌(へんぼう)する場面は秀逸だ。
ビートルズの楽曲の根底に鋭い文明、社会批判の精神が宿っていることを再認識させてくれる佳作である。(岡田敏一)
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