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【舞台】中村獅童 難解な役も手応え十分
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歌舞伎俳優、中村獅童が主演する現代劇「羊と兵隊」(岩松了作、演出)が、東京・下北沢の本多劇場で上演されている。戦時下に他人を雇って徴兵逃れをする家族の物語。一家の長男・ルイと身代わりとなる「男」を演じる獅童と、家政婦・カナエ役で出演する田畑智子に話を聞いた。
「岩松さんは、飲み仲間で一緒に舞台をやりたいと話していた。主人公はメチャクチャだが、かわいそうな男がいいと岩松さんが考えた」と獅童。
登場するのは、裕福な一家の息子の身代わりとなり、兵隊として戦場に行くことになる男。下層階級出身の男は、身代わりの代償として、家で傍若無人に振る舞うことを許されている。そこから、両親や妹(辺見えみり)、婚約者(近藤公園)らとの微妙な関係、会話が紡ぎ出される。
男の理解者となるのが田畑が演じる家政婦だ。「強い女性でいちずなところもある。一つ一つのせりふに深い意味があるので、どのように演じるかが難しい」と田畑。
劇中で交わされるせりふも、どこまでが真実か微妙な意味合いのものばかり。「男は腹とは逆のことを言うこともある。大人びていて、少年ぽいところも持っている」と獅童。しばし、歌舞伎から離れて難解な芝居に挑むが、「今年は舞台でこれまでにやったことがない役に挑戦したかった」という思いがかなえられた。
27日まで。岩松も父親役で出演する。8月1日から3日まで、京都・南座でも上演。問い合わせはTEL03・5565・6000。(生田誠)