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【週末読む、観る】(5)映画『庭から昇ったロケット雲』 (1/3ページ)
タヴィアーニ、コーエン、ウォシャウスキー、ダルデンヌ…と続く名匠兄弟の仲間入りをしたポーリッシュ兄弟。マイケルとマークの双子で、1999年の米サンダンス映画祭を沸かせたデビュー作「ツイン・フォールズ・アイダホ」では、シャム双生児役でそろって主演もしていた。
本作が初のメジャースタジオ作品となる。マイケルが製作・脚本・監督を、マークが製作・脚本・出演(FBI捜査官役)を受け持った。
チャーリー(ビリー・ボブ・ソーントン)はNASAの宇宙飛行士だったが、宇宙へ行く前に父が急死し、実家の農場を継ぐ。帰郷して10年。あきらめきれない彼は妻(ヴァージニア・マドセン)や子供たちに支えられながら、自らの手でロケットを作り続ける。そんな彼を危険人物としてFBIが監視する…。
「ごく普通の男がどうやって夢を見続けるかっていう作品」とマイケル。マークは「父親を家族の、特に子供たちのお手本となるような中心人物に描いた」。兄弟での仕事については「今回が4作目。すごく密接な関係だし、お互いのポジションを明確にしている」と異口同音に語る。
兄弟それぞれの実の娘が主人公の娘役で登場するほか、ブルース・ウィリスが特別出演。農場に野球場を作った名作「フィールド・オブ・ドリームス」を想起させる、後味のいい作品に仕上がった。
7月5日からの東京・日比谷シャンテシネほかを皮切りに全国順次公開される。
「映画監督になりたい!」。本人は覚えていないが、幼稚園に入る前から言い切っていた。小学校でも中学校でも、卒業文集にそう書いた。吉田恵輔、32歳。天職を得て、スタートラインに立ったばかりだ。
塚本晋也監督の照明技師を経て「なま夏」で監督デビュー。一昨年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭のオフシアターコンペ部門でグランプリを獲得。初の劇場用映画「机のなかみ」が昨年公開された。
ヒーローに興味はない。「愛すべき短所を持った人間」を描いてきた。それは今回も変わらない。