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【歌舞伎】高野聖 鏡花の名作半世紀ぶりに (1/2ページ)
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泉鏡花の代表作といわれる「高野聖(こうやひじり)」が坂東玉三郎、市川海老蔵のコンビで7日から、東京・東銀座の歌舞伎座で上演される。旅の途中、高野山の僧・宗朝(海老蔵)が謎めいた女(玉三郎)に出会い、不思議な体験をする物語。難解な印象を与えてきた名作だけに、玉三郎が自ら補綴(ほてい)・演出(石川耕士と)して臨む。(生田誠)
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6月の末、2人は初めて和歌山・金剛峯寺を訪れ、高野山真言宗の松長有慶管長らと面会した。「イメージ通りの場所。高い山には気が降りてくる。だから修行ができるのでしょう」と玉三郎。海老蔵と護摩焚き、勤行の模様を見学し、「かつての高野山には学侶、行人、聖の3つのランクがあり、聖は布教で全国を回る民衆との接点が多い存在でした」という高野僧の話に耳を傾けた。
「高野聖」は、そんな高野僧の体験談として、鏡花が明治33年に書いた小説で、37年に新派が本郷座で上演した。歌舞伎では昭和29年、坂田藤十郎が歌舞伎座、大阪歌舞伎座で舞台にして以降、半世紀以上も上演されない幻の作品だ。
「今、歌舞伎座で上演できることに大きな意味がある。(鏡花の)『海神別荘』『夜叉ケ池』『天守物語』はどれもつながった世界。『高野聖』に登場するのも手かざしで人々の病を治す女で、夜叉ケ池の(ヒロイン)百合と重なる」。玉三郎は、主に新派のレパートリーだった鏡花作品を次々と歌舞伎の世界へ移してきた。最近では一昨年7月、歌舞伎座で「天守物語」「山吹」など4作品を一挙に上演、成功を収めた。そんな自信を元に自ら初演となるこの作品を、若いパートナーとともに上演することを決意した。


