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【邦画】「山桜」篠原哲雄監督 初の時代劇で奮闘 (1/2ページ)
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清貧に生き、正義を貫く若き侍に思いを寄せる娘のいちずさ−。藤沢周平の約20ページの短編時代小説を映画化した「山桜」(篠原哲雄監督)は、藤沢文学の読後感に覚えるようなさわやかな余韻を味わわせてくれる作品だ。「できる限り原作に忠実に、シンプルに映像化しようと心掛けました。時代劇は初めてだったので戸惑いもありましたが…」と篠原監督は撮影現場を振り返る。(戸津井康之)
江戸時代後期の庄内(現在の山形県)。武家の娘、野江(田中麗奈)は嫁ぎ先の夫に先立たれ、2度目の嫁入り先の生活にもなじめず、つらい日々を過ごしていた。ある日、墓参の帰り道。美しく咲き誇る山桜の木の下で一人の武士と出会う。名前は手塚弥一郎(東山紀之)。その名はかつて縁談を申し込まれたが、会うことなく断った相手だった…。
主演の田中にとっても時代劇は初めての経験。篠原監督作「はつ恋」で主演して以来、8年ぶりの“名コンビ”の復活だった。
田中が「はつ恋」に出演したときはまだ10代。「女優としてずいぶん成長したなと実感させられました」。久々に現場で再会した篠原の感想だ。
下級武士として仕える身だが、弥一郎は剣の達人。ダンスなどで鍛えた東山の身体能力を生かした迫力ある殺陣は見どころの一つとなっている。10年以上の剣道の経験を持つ篠原は「自然に流れる殺陣を撮りたかった。剣道の動きを参考にしました」と説明する。

