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【映画館】「ミスト」「ハンティング・パーティ」 (1/2ページ)
■チベット問題で積極的な発言を続けるリチャード・ギアが戦場ジャーナリストを演じる「ハンティング・パーティ」
チベット仏教の信者で、中国政府を批判し続けているリチャード・ギア。本作では花形のジャーナリストにふんしたが、「有頂天だった後は完全に人生の道を踏み外した人間です。それでいて、わずかな人生の可能性を残している。このバランスを保ちつつ演技するのが非常に楽しかった」という。
演じるサイモンは、戦場リポーターとして頂点に立っていた。だがボスニア紛争の実況中に激高し、テレビ局を解雇されてしまう。紛争終結の5年後、再起をかけてまたこの地を訪れる。戦争犯罪人のフォックスを追跡するために…。
フォックスのモデルは、大虐殺を指示したラドヴァン・カラジッチ。彼を追ってボスニアに潜入したジャーナリストたちの実話を、リチャード・シェパード監督が映画化した。撮影は銃弾の跡が無数に残る現地で行われ、スタッフにはボスニア人、セルビア人、クロアチア人も参加した。
カラジッチがいまなお捕まらないのは当局の怠慢か、それとも故意か。そんな鋭い問いかけもあるが、純然たる社会派の映画というわけでもない。
サイモンに同行するのが、かつての相棒カメラマン(テレンス・ハワード)とテレビ局の新米プロデューサー(ジェシー・アイゼンバーグ)。3人のロードムービーでもある。
昨年9月のベネチア国際映画祭に参加したギアは「3人それぞれが役にぴったりはまっていて、まるでルービックキューブのようだった。悲劇とユーモアのバランスが必要なこういう映画には、それがとても大切だったんだ」。
さらに「ヒトラーやカラジッチのようなモンスターは、僕らの潜在意識下で作られる。なぜそうなったのか、という過程に僕は興味がある」と話していた。
5月10日から東京・日比谷シャンテシネほか全国で公開。
■スティーブン・キングとフランク・ダラボン監督の4度目のコラボ映画「ミスト」