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【コンサート】オルガンと能「和の聖母」

2008.5.11 08:55
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3人の能楽師とともにジョイントコンサートを開くオルガン奏者、児玉麻里(右)=東京・関口の東京カテドラル聖マリア大聖堂3人の能楽師とともにジョイントコンサートを開くオルガン奏者、児玉麻里(右)=東京・関口の東京カテドラル聖マリア大聖堂

 

児玉麻里、オリジナル作品で能楽師と共演

 国際的に活躍する女性オルガン奏者、児玉麻里が14日、東京・関口の東京カテドラル聖マリア大聖堂で、日本の能とのジョイントコンサートを開く。児玉は自ら作曲した「聖母マリア」をパイプオルガンで演奏し、大倉源次郎が小鼓、坂井音隆が謡で加わり、坂井音晴が「和」のマリアを舞う。

 児玉はこれまでオーストリアなどオルガン音楽の本場を回り、300以上の海外都市でコンサートを開いてきた。

 「バッハ、メシアンを私が演奏しても、外国人が弾けた程度という評価。日本人として何ができるかと考えたとき、新しい曲を作ること、和楽器とのコラボレーションが浮かんだ」

 琴や笛などの和楽器とのジョイントコンサートを重ね、能との共演もローマで試みた実績がある。

 今回表現されるのは受胎告知を受ける聖母マリアの物語。最後は、キリストが十字架にかけられるピエタで終わる。

 「明治時代に訳された聖書の言葉には文学の重みがある。謡でうたったらどうなるか。シテにはオルガンの音に乗せて、マリアを舞ってもらいたいと思った。日本発の創作作品で国際的な評価を得たい」と話す。

 コンクリートが打ち出された広い大聖堂の中、パイプオルガンと小鼓の音、謡の声は客席後方の高い場所から聞こえてくる。小鼓の表現方法などを熟知した児玉が曲を作り、細かな部分は大倉と相談した。西洋と日本の音楽は楽譜なども異なるが、分担をはっきりさせたことで違和感はない。

 一方で、内陣奥の祭壇の上手からは、面と装束をつけた聖母マリアが現れ、祈りと舞を捧げる。20分あまりの時間だが、彼女が一生のうちに体験する深い悲しみ、祈りが厳かに映し出されて、斬新な美しい“舞台芸術”が誕生することになりそうだ。

 また、ポーランド・グダニスクにある「オリヴァのカテドラル」から、ロマン・ペルツキが来日し、同地方のオルガン曲などを披露する。午後7時開演。問い合わせは(電)03・3375・0164。(生田誠)

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3人の能楽師とともにジョイントコンサートを開くオルガン奏者、児玉麻里(右)=東京・関口の東京カテドラル聖マリア大聖堂

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