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【続スクリーンとともに】ドライブインシアター大磯(神奈川県大磯町) (1/2ページ)
■自由に鑑賞 アメリカンな夜
通常の映画館では、上映前にさまざまな注意事項がアナウンスされる。たばこは禁止、飲食は周りの迷惑にならないよう、前の席はけり上げない…。「ここはたばこも食べ物の持ち込みもOK。小さいお子さんが騒いだっていい。すべて自由です」とドライブインシアター大磯のマネジャー、又木隆志さん(24)はアピールする。
目の前に相模湾。かつては芸能人水泳大会も開かれていた大磯ロングビーチがすぐ隣にある。今や国内では唯一となったドライブインシアターは、両端に巨大スクリーンと映写用トレーラーがぽつんと置かれた8400平方メートルのだだっ広い“駐車場”だった。
「週末ともなると多いときで100台くらいの車が来ます。海が近いせいかサーフィン関連の映画は人気で、最近では『Life天国で君に逢えたら』がよかった。逆に期待していた『武士の一分』はさっぱりでしたけどね」
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アメリカの青春映画でおなじみ、車に乗ったまま映画が楽しめるドライブインシアターが日本に上陸したのは昭和56年、千葉県船橋市が最初といわれる。ここ大磯は平成5年にオープン。又木さんは5年前にアルバイトとしてスタッフに加わったが、その1年後、当時の経営者が病に倒れ、後を託された。結局、ビル清掃会社を営む父親の宏和さん(64)が社長になって、家族経営で営業している。
「一時期は全国で30くらいあった」(宏和さん)というドライブインシアターだが、シネコンの隆盛とともに次々と姿を消し、昨年10月には国内第1号の船橋の劇場が閉鎖。ついに大磯1カ所だけとなった。
「屋外だから夜しか上映できないし、続けていくのは厳しいですよ。でも1軒しかないから、やれる限りはがんばってやっていく。夏場は上映直前まで明るいし、海も近くて遊び感覚で来て楽しんでもらえたら」と宏和さんは言う。


