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16歳夏帆、演技力に絶賛の嵐 恋愛映画は「テレ」との闘い (2/2ページ)

2008.5.4 14:04
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夏帆夏帆

 もともと1つのことに集中するタイプ。

 「勉強との両立なんて、大変。2つのことをいっぺんにできないんですよ。撮影の合間に勉強なんて、とてもとても」

 そうした不安も大きかったのだろう。現在高校2年生。だんだんと周りが進路について考え始める中で、自分だけが違うことをしている焦りもあったようだ。撮影中、自分は本当に女優を一生の仕事にするのかと考えていると、「なんか、つくづく女優って、私に向いてないな」と感じるようになっていった。

 だが、持って生まれた才能を映画界は見逃さない。今年に入り、すでに主演級の映画が3本も公開。その確かな表現力は、さまざまな感情表現を要求される恋愛映画にもピタリとハマった。

 映画「砂時計」は、累計700万部を突破した漫画家、芦原妃名子さんの同名漫画が原作。

 「本格恋愛映画は初めてだったので、すごいテレとの闘いがありましたね。セリフだったり、そういうシーンが恥ずかしくて」と振り返るが、共演者からは、余裕でこなす演技に、“さすが夏帆”との声が飛び交った。

 本人に伝えると、「えぇ〜、ウソだぁ(笑)。余裕を装ってたんですよ。口数をあえて少なくして、普通でいようって。そうしないと、恥ずかしくて頭が真っ白になっちゃうんだもん」

 顔を真っ赤にしたが、そうした新たな経験は、また1つ、女優を続ける楽しさを知るきっかけとなったよう。

 「撮影が終わると、すごい良かったな、やっぱりもうちょっとやりたいなと思う自分がいたりして。結局やめようとか言っててもやめられないんだろうなと思いますね。不思議ですよね。やっぱハマってるのかなぁ?」

 今でも自分に自信は持てず、撮影中は、「これで最後にしよう、やり切るぞ」と考える。だが、そうした思いで取り組んでいるからこそ、逆に演技に魂がこもる。

 「5年後の自分? 想像つかないですね。だって5年前の自分が想像していた今の自分も、きっと違うと思うから。でも結局女優は続けてますよ、きっと」

 砂時計の中で過去(上)から未来(下)へと流れる砂のように、ゆっくりと、まっすぐに成長を続けている夏帆。多感な時期、不安になることは多いが、過去の経験が将来の自分に繋がっていくことを、なんとなく実感し始めた。「ほら、過去が未来になったよ」。劇中で砂時計をひっくり返したときにつぶやくこのセリフは、きっと自身の胸にも強く響いたことだろう。

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