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【夢を生む場所 シルク・ドゥ・ソレイユ】(上)ラスベガスでの成功 (1/2ページ)
■日本も大きなマーケット
千葉・舞浜のディズニーリゾートに10月1日、「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」がオープンする。1984年の創立以来、7000万人の観客を動員しているエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の日本初の常設劇場だ。世界各地で人気を集める独創的な作品はどうやって生まれるのか? 米・ラスベガスや、カナダの国際本部など、夢の世界の舞台裏を訪ねた。(田窪桜子)
シルク・ドゥ・ソレイユの常設劇場公演には現在、ラスベガスの「ミステール」「オー」「ズーマニティー」「カー」「ラブ」と、フロリダの「ラ・ヌーバ」の6作品がある。
ラスベガスの常設劇場はすべてホテルに併設されている。作品内容に合わせて建て替えた専用劇場だ。常設劇場事業は、ミラージュ・リゾートの会長(当時)だったホテル王、スティーブ・ウィン氏が「ほかにはないユニークなショーを」と依頼したのがきっかけだった。大人向けのナイトショーなどが中心だったラスベガスに93年、「ミステール」が開幕。その成功を受け98年、舞台全面がプールという「オー」が生まれ、シルク・ドゥ・ソレイユの快進撃となった。
常設ショー部門担当役員のジェリー・ナダル氏は「常設劇場作品は、ほかでは上演しないという契約があり、そこへ行かなくては観られないという特別な価値がある。旅行客中心のラスベガスのホテルにとって、客を引き込む目玉になるのです。われわれもホテルとパートナーシップを組むことでマーケットを広げてきました」と話す。
5作すべてが満席の場合、シルク・ドゥ・ソレイユのショーだけで一晩(通常2回公演)約1万7300人を動員する。最大規模の「カー」の事業予算は175億円、年間ランニングコストは15億円弱。ほかにも1作にかかわる出演者とスタッフは300人弱。ラスベガスへは現在、6演目分の人員とその家族が移住している。