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【ヒューマン】世界のナベアツ、3度目の正直でアホになりました (1/3ページ)
「3の倍数と3の付く数字だけアホになり、8の倍数だけ気持ちよくなります」。数を数えながら腰くだけ状態でアホに徹するお笑い芸人、世界のナベアツ(38)。今やテレビで引っ張りだこだが、38歳で大ブレークした超新星は、実は芸歴17年のベテランでもある。お笑いコンビ、ジャリズムとしてデビューし、一時は構成作家に専念。そして再び表舞台へ…。人生経験豊かな“奇才”の素顔に迫った。(ペン・大塚美奈 カメラ・今井正人)
ライブを終えて、取材に応じるために楽屋へ戻ってきたナベアツは、意外なほどおっとりとしていた。
「僕がヒューマンに載るんですか。ビートたけしさんや島田紳助さんが過去に出ているコーナーなんですか…。あの〜、どんだけ僕を緊張させるんですかぁ?」。穏やかに笑う彼は、自分の大ブレークもどこか他人事。
「いち、に、さぁ〜ん!」と変幻自在の声とアホな表情で数を数える「3の倍数−」ネタを昨年末から披露してきたが、2月の「R−1ぐらんぷり2008」で3位に輝き、知名度が一気に上昇した。
「R−1は素で痛恨の顔をしてしまいましたね。順位発表の時、僕的には『さんいっ!』って言わなあかんのに」
平成3年に山下しげのり(39)とコンビを組んだジャリズムでデビューしてから17年。世界のナベアツは長年の芸を重ねた末に誕生した。
「つねづねアホになりたいと思ってきたんです、僕。でも、なかなか形にならなくて」。試行錯誤していた時、吉本の先輩芸人、宮川大輔(35)と飲みに行った。「お前はもっとけったいなことをしろ」と言われて今の芸風がひらめいた。けったいは関西弁で変、奇妙を意味する。
「ジャリズムのころからバカバカしいことをやろうとしてきたんで、さらにけったいになろうと…。バカ+けったいの分野では追随を許さない自信があります」。
ナベアツとして活躍する以前、実は10年にジャリズムを一度、解散。関西で人気を得たが、東京では“ボキャブラ天国ブーム”が訪れ、コントを主体とする2人はその大波に押し流された。


