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能から学んだ内なる激情の表現 映画「譜めくりの女」ドゥニ・デルクール監督インタビュー (1/3ページ)

2008.4.18 19:52
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「華やかなピアニストと譜めくりの立場は対等だから、心理的に攻守が逆転しやすい。復讐物語にはピッタリのキャラクターだ」と語るドゥニ・デルクール監督(大山実撮影)「華やかなピアニストと譜めくりの立場は対等だから、心理的に攻守が逆転しやすい。復讐物語にはピッタリのキャラクターだ」と語るドゥニ・デルクール監督(大山実撮影)

 楽譜のページをめくりピアニストの演奏を補助する「譜めくり」を主人公に据えた異色のフランス映画「譜めくりの女」(2006年)。譜めくりは「ピアニストのすべてを握る」といわれるほどの重責を担うが、主人公はその信頼を静かに裏切り続け、陰湿で残酷な嫌がらせを重ねていく−。ドゥニ・デルクール監督(43)は「作品は緊張と弛緩(しかん)の連続。構成はフーガの楽曲のように重層的でスリリングな心理描写ができた」と仕上がりに自信をみせる。

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 プロのビオラ奏者、国立音楽院教授の顔も持つデルクール監督は「フランス映画の偉才」と注目され、本作では映画製作の才能をいかんなく発揮している。

 物語は、主人公メラニーが音楽学校の入試でピアノの実技試験に臨む場面から始まる。メラニーの夢はピアニストになること。物静かだが、試験にかける若い情熱は危ういほどに強かった。だが、試験の最中に審査員がとった無神経な態度は、少女の繊細な心を深く傷つけた。メラニーは入試に失敗し、夢を断念する。

 それから十数年後−。美しく妖艶に成長したメラニーが譜めくりとして演奏を支える、その視線の先にいるピアニストこそ、当時の審査員アリアーヌだった。

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「華やかなピアニストと譜めくりの立場は対等だから、心理的に攻守が逆転しやすい。復讐物語にはピッタリのキャラクターだ」と語るドゥニ・デルクール監督(大山実撮影)
【シネクラブ】「譜めくりの女」(ドゥニ・デルクール監督)  4月19日公開(提供写真)

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