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思春期の心の揺らぎを描写 映画「パラノイドパーク」 (1/2ページ)
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ティーンエージャーが気持ちの整理のつかないままに書きなぐった手紙のように、物語は前後し繰り返して語られる。核心へは、まっすぐにはたどりつけない。「エレファント」「ラストデイズ」の独特な映像センスで観客を魅了したガス・ヴァン・サント監督(55)が、重い秘密を抱えこんだ思春期の少年の不安な心の揺らぎを、隅々まで写し取った。
アレックス(ゲイブ・ネヴァンズ)、16歳。両親は離婚協議中。ある土曜日、アレックスはスケートボーダーの集まる「パラノイドパーク」へ出かけた。そこで出会った不良に、貨物列車に飛び乗る遊びに誘われた。スリルを楽しんでいたアレックスだったが、気づいた警備員に引き降ろされかける。とっさにボードで殴りつけると、バランスを崩して倒れた警備員の上を、貨車が走っていった…。
スローモーションとクイックモーション、非現実を思わせる粒子の粗い映像がまぎれこみ、焦点がときに大胆に外される。逡巡(しゅんじゅん)し、怯(おび)え、後悔しつつ淡々と日常を過ごすアレックスの心そのままに、饒舌(じょうぜつ)で痛々しいほどに美しく繊細な映像で物語は綴(つづ)られる。

