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映画「靖国」問題、騒動の背景は? (1/2ページ)
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映画「靖国 YASUKUNI」の公開を予定していた東京、大阪の映画館が次々と上映を中止した問題は、関係者の誰もが予想しなかった方向と速度で展開した。どうしてこんな騒動になったのか、その経緯を検証する。(藤井克郎)
「昼間から大音量で訴えられ、感覚的に恐怖を感じた。上映中止という異例の措置をとらざるを得なかった。苦渋の選択です」
右翼団体の街宣車に計3回乗り付けられ、上映中止を決めた銀座シネパトスを運営するヒューマックスシネマの担当者は言う。
「靖国」は銀座シネパトスをはじめ渋谷のQ−AXシネマ、新宿のバルト9、シネマート六本木の東京4館とシネマート心斎橋の大阪1館の計5館で4月12日に封切られ、その後、順次全国で公開されることになっていた。Q−AXシネマの担当者は「うちは不特定多数の方が大勢いらっしゃる商業施設ですし、この環境で上映するのは難しいと判断した」と話す。
ただ街宣車が抗議に来たのはシネパトスだけ。配給側は地元警察を交えて何度も話し合ったが、最終的に3月31日に5館とも上映中止が決まった。
騒動の発端は、この映画に文化庁所管の芸術文化振興基金から助成金が出ていたことに昨年末、週刊誌が「反日映画が日本の助成金で作られた」とする記事を掲載したこと。これを目にした自民党の稲田朋美衆院議員が、「検証したいので映画を見たい」と文化庁に申し入れた。今年2月12日のことだった。


