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【人、瞬間(ひととき)】あの仕事 俳優・小倉久寛さん(53)(下) (2/2ページ)
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もちろん土日も。キャラクターショーが定番の仕事だった。とある遊園地での思い出。
ヒーローにやっつけられる悪役だった。1日5回公演の重労働なのに、食事がひどい。おかずは大皿に盛ったたくあんだけ。具のないみそ汁はバケツに入っていた。「戦後か?」。出演者たちの機嫌が悪くなる。
「力が入らないし、怒って食った後のショーはだらけます。だれもトンボをきらなかった」
ヒーローにやられると、悪役は空中で回って倒れる。それをやらないのは、ささやかな抵抗だった。
別の遊園地で。今度は昼食にうな重がでた。肝吸いまでついている!
「必要のないところまでみんながあちこちでトンボをきってました。ちっちゃく『肝吸い!』とか言いながら」
人手が足りないときは女性隊員にも。ショー後のサイン会で、子供たちがコスチュームの中をしきりにのぞき、「あ、ヒゲはえてる!」。これは失敗。
「楽しい仕事でしたけど、子供の夢を壊しちゃったらいけませんよね」=敬称略(文 柳谷昇子)
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次回はアナウンサー、小川宏さんです。

