ニュース: エンタメ RSS feed
【人、瞬間(ひととき)】あの仕事 俳優・小倉久寛さん(53)(下) (1/2ページ)
このニュースのトピックス:舞台
■たくあん→うな重 がぜんやる気
30歳になるまでさまざまなバイトを経験した。23歳のとき、わずか2カ月でサラリーマンをやめ、芝居の道に。劇団スーパー・エキセントリック・シアターの旗揚げに参加したものの、公演の収入だけでは生活が成り立たなかった。
基本的に夜は稽(けい)古(こ)がある。夕方5時には仕事をあがらなければならない。公演直前には長期間、休む必要もある。さまざまな会社を回ったが、どこも門前払い。そんな中で唯一、OKしてくれたのがトレース(複図)を請け負う会社だった。
「社員からは『都合のいいときに休むなんて』と言われたりもしたんですが、上司がとてもいい人で『がんばってるんだから』とかばってくれまして」
小さいころから手先は器用。「競争しない手作業」が好きだった。トレースの仕事は6年続けて、最終的には新入社員に指導するほどの腕前に。その合間には工事現場でも働いた。

