ニュース: エンタメ RSS feed
「忠犬ハチ公」ハリウッドへ リチャード・ギア主演で
このニュースのトピックス:映画
「忠犬ハチ公」がハリウッドに進出することになった。題して「ハチコー・ある犬の物語」。主演にリチャード・ギアさんを起用し、今年末の全米公開を目指す。暴力とセックス描写が全盛のハリウッドで、なぜ今「ハチコー」なのか。その理由と勝算は…。(ロサンゼルス 松尾理也)
日本では1987年に映画「ハチ公物語」(松竹)が制作された。今回はそのリメークでもある。近年、慢性的なアイデア不足に悩むハリウッドで、日本映画のリメークはもはや珍しくない。しかし今回、制作が決まった裏側には、単なる“アイデア拝借”にとどまらない1人の女性の長年にわたる熱い思いがあった。
発端は、プロデューサーの日系3世、ビッキ・シゲクニ・ウォンさんが初訪日した80年代半ばにさかのぼる。渋谷駅前に鎮座するハチ公像を見つけたビッキさんはそのストーリーを知り、強く引きつけられた。父祖の地で自らのアイデンティティーを模索していたとき、ハチ公はひとつの答えを与えてくれた。
「ハチコーが教えてくれるのは、見返りや報酬を求めない無条件の愛。極めて日本的でありながら、普遍的に心に訴えかけるものでした」。ビッキさんは帰国後、飼い始めた愛犬を「ハチコー」と名付けた。
その愛犬が2002年に亡くなり、ビッキさんは映画化を決意した。犬とのふれあいを演じる大学教授役には真っ先にギアさんが浮かんだ。見知らぬ者同士にもかかわらず、ギアさんは「自分の子供に見せたい映画だ」と出演を快諾した。
撮影は2月からロードアイランド州で始まり、米CNNテレビでも取り上げられた。ビッキさんは「脚本を読んだ誰もが涙を流した。ハチコーが米国人の心を打つことは疑いありません」と話している。


