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【続スクリーンとともに】シネマート六本木(東京都港区) (1/2ページ)
■アジア文化交流の拠点に
六本木交差点の近く、しゃぶしゃぶの瀬里奈の裏手辺りはちょっとした高台になっていて、例の稼働していないドン・キホーテの絶叫マシンがよく見える。ここにシネマート六本木がオープンしたのはまる2年前のことだが、はて、以前はここって何があったんだっけ。運営するエスピーオーの興行部部長代理、島崎良一さん(49)に聞くと、何でもバブルのころは座るだけでン万円という高級クラブが入っていたそうで、そりゃ思いだせないはずだわ。
エスピーオーはそのビルを丸ごと借り切って、地下2階から地上3階まで計4スクリーンの映画館を経営している。「そのうち1つは必ず韓国映画をかけている。ほかにも日本を含めてアジアの作品を数多く上映するようにしています」と島崎さんは説明する。
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エスピーオーはもともとビデオ販売からスタートした映画配給会社だが、社長の香月淑晴(よしはる)さん(55)は以前からハリウッド映画一辺倒の現状に限界を感じていた。そんなときに目をつけたのが、1998年に大統領に就任した金大中政権が映画振興に力を入れていた韓国だった。カンヌなど世界の映画祭で韓国映画を目にするたび、確実におもしろい作品が増えていることを実感した。
「韓国をはじめアジアの文化交流、相互理解に寄与するということに、企業としての活路を見いだせないかと思ったんです」
韓流ブームの起こる前から実績を重ね、平成17年には20本の韓国映画を集めて「韓流シネマ・フェスティバル」を開催。折からのブームにも乗って、全国約100館で30万人近くを動員する成功を収めた。
「それをどう還元していくか。企業の社会的責任として、ブームが去ったらおしまいではいけない。アジアや中小の作品を継続して上映できるような映画館はどうだろうと考えた」と香月さんは振り返る。


