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【WOWOW】「パンドラ」6日後10・0
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ドラマWと銘打って骨太なテレビドラマを生み出してきたWOWOWが、いよいよ連続テレビドラマに一歩、踏み出した。
本日からはじまる「パンドラ」は全8話で紡がれる本格医療サスペンス。がんの特効薬が発見されたという設定のもとに、医師のモラルを軸にさまざまな人間模様が繰り広げられていくのだが、これが第1回からぐいぐいひき込まれてしまう。
大学病院の研究室でひたすら研究を続け、周囲から変人扱いされている内科医がついにがんの特効薬を発見する。その発見を上司は信じず、同僚の女性医師の協力のもとで、偶然出会った末期がんの娘をひそかに治験しようとする−。
この流れと並行するように、ベテラン刑事による中年男撲殺事件の捜査が紡がれる。この2つがどのようなかたちで交差していくのかはドラマの進行とともに明らかになっていくわけだが、2つの異なるサスペンスが交互に描かれることによって、緊張感が加速度的に高まる。まことにうまい構成だ。
脚本は「白い巨塔」や「十四才の母」などで知られるヒットメーカー、井上由美子。綿密なリサーチを重ねて、医療の倫理をテーマに、恋愛、葛藤(かつとう)、確執、殺人と、あらゆるドラマの要素をぎっしりと織り込んで、寓意に富んだサスペンス世界を構築している。
演出陣も「星になった少年 Shining Boy&Little Randy」の河毛俊作、「ホワイトアウト」の若松節朗、「アンフェア the movie」の小林義則と一級の顔ぶれをそろえ、出演者も三上博史を筆頭に、柳葉敏郎、小西真奈美、山本耕史など豪華絢爛(けんらん)。このドラマに対する力の入れ方が伺える。どこまでも面白い、これは必見のドラマシリーズだ。(映画解説者・稲田隆紀)