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ノラ・ジョーンズの歌声が物語生んだ ウォン・カーウァイ監督に聞く (3/4ページ)
このニュースのトピックス:映画
即興演出や長時間の撮影スケジュールで知られるカーウァイ流は、米国の映画制作現場でどう受け止められるか注目されたが、「香港とちがい組合が強く、分業体制が細かい。最初は慣れなかったけど、個人の技術は高く映画への情熱にあふれていた。一流スタッフと一緒にできてよかったよ」とまんざらでもなさそう。
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ただ、そうはいってもカーウァイ監督。ここぞというときはとことんやる。象徴的なのはアルコール中毒の夫(ストラザーン)と別れた妻を演じたレイチェル・ワイズの撮影だった。その元夫が亡くなった直後の長い独白シーンは、今回の撮影でもっとも印象に残ったという。
「レイチェルは出産して間もないときで、撮影現場のメンフィスに赤ちゃんを連れてきた。4時間おきにおっぱいをあげなきゃいけない状況で撮ったが、セリフの力強さが足りず彼女といっしょに書き直したよ。撮るうちに4時間以内で収まらないことがわかってきて、『どうしよう。でも演じなければ』と彼女の葛藤(かっとう)を感じたよ」。完璧(かんぺき)な演技を求める監督の強い意志が俳優陣にも伝わったようだ。


