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【バックステージツアー】陸自が全面協力 映画「マリと子犬の物語」 (1/2ページ)
■救出劇 隊員本人ら再現
動物好きでなくとも、涙せずにはいられない映画「マリと子犬の物語」(公開中)。平成16年10月に起きた新潟県中越地震での実話をもとに、被災地の旧山古志村(現・長岡市)に取り残されながら、3匹の子犬を守り抜いたマリの姿が描かれている。迫力ある救出シーンなど、リアルな映像にひと役買っているのが全面協力した自衛隊だ。当時、救助にあたったヘリの操縦士も参加しているという。撮影の裏話やマリ救出の“真相”を聞いた。(菊地剛)
「キャリア020(まるにーまる)確認できるか、送れ!」
「確認!これから進入する」
作品の中盤で登場する大型輸送ヘリCH−47「チヌーク」の誘導シーン。通信機を背中に担ぐ自衛隊員役の高嶋政伸とヘリのやりとりから緊迫したムードが漂ってくる。
「自衛隊で使う本物の用語を教わり、高嶋さんに演じてもらいました。特にヘリコプターに関係する場面を再現するには、隊員による“技術指導”が不可欠でした」
東宝映画チーフプロデューサーの堀口慎さんが撮影の様子を話す。
今回の映画で自衛隊は、本番でのヘリの出動からつり上げ救助の技術指導、避難所でのテント設営や炊事器材の貸し出しなど全面協力した。全村避難で登場するヘリを操縦するのも、当時のパイロット。危険が伴うつり上げシーンも、救助に携わった隊員が実地指導。飼い主の男性がマリを見下ろす姿が自然になるよう、背後から抱き上げる方式を提案した。
作品中、最も胸が締め付けられるのが、マリを残してヘリコプターが飛び立つ場面。本当はどうだったのか、ぜひ知りたいところ。
「実際は、マリを置き去りにしたわけではないんですよ」と説明するのは地震当時、広報担当として活動した、陸上自衛隊東部方面総幹部広報課の佐野伸寿さん。
「救助された男性は話せる状態でなく、現場に犬の姿もなかったため、マリの存在は、後になって分かった。ペットも可能な限り助けましたから」


