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【洋画】「4ヶ月、3週と2日」 独裁政権下で生きる苦悩 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:映画
昨年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを獲得したルーマニア映画「4ヶ月、3週と2日」(公開中)。妊娠中絶が違法だったチャウシェスク独裁政権末期の1987年のルーマニアを舞台に、ルームメートの違法中絶を手助けする女子大生の1日を生々しく描く異色作だが、クリスティアン・ムンジウ監督は「中絶の問題を通して、私が体験した共産主義の悪辣(あくらつ)ぶりを広く知らしめたかった」と訴える。(岡田敏一)
大学生のオティリア(アナマリア・マリンカ)は、中絶を望む寮のルームメート、ガビツァ(ローラ・ヴァシリウ)を助けるため、長い1日を過ごそうとしていた。
当時、中絶は違法であり、ばれると厳しい罰則が科せられた。そこでオティリアは恋人アディ(アレクサンドル・ポトチェアン)からこっそり金を借り、非合法に中絶を請け負う男を手術場所のホテルに連れて行く。が、金の使い道を恋人に隠したため恋人との仲が険悪になったり、ホテルの予約ミスや中絶料をめぐりトラブルになったり、右往左往(うおうさおう)させられる…。
自由が極端に制限され、密告や裏切りがはびこる共産主義の独裁政権下に置かれた人々の悲惨な状況を最も的確に伝えるため“中絶”を題材に選んだというムンジウ監督。


