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【演劇】「ワニの涙」公演 神と人間の境界描く

2008.3.4 08:55
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川村毅(右)と手塚とおる(左)川村毅(右)と手塚とおる(左)

 劇作家、川村毅の「神なき国の夜」3部作の最終章「ワニの涙」が6〜16日、東京・三軒茶屋のシアタートラムで公演される。

 「西欧の一神教の国とは違い、すべての物に神が宿る日本は、そのあいまいさが面白い。この国に対する愛憎を書いてきたつもりです」と川村は最終章に向けて話す。

 3作すべてに出演するのが手塚とおる=同左。1作目「クリオネ」では、ルー大柴が演じる映画監督に、発覚しなかった自分が犯した殺人を映画にしないかと持ちかける男を演じた。2作目の「フクロウの賭け」は、息子を殺され鳥屋を営む男(江守徹)の2階に越してくるが、鳥屋は手塚に殺人のにおいをかぎ取る。殺人を犯しているかいないのか、手塚はその境界線上の人物を見事に演じた。

 「3作ともそれぞれ違いますが、その時代時代の面白さが入っていて楽しめました」と手塚。

 今作で演じるのは神と人間の境界。「市」と呼ばれるラジオのDJで、聴取者からかかってくる電話の内容は、人を殺したとか、これから自殺するなど物騒な話ばかり。まるで治外法権の世界だが、いつのまにか「市」は「神なき国」のリスナーたちから「神」として奉られていく。

 「今回が一番難しい役。リスナーを挑発しているが、逆にリスナーに利用されてしまう。3部作で川村さんからは、真実なのか嘘なのかというテーマを突きつけられました」と手塚は話した。

 問い合わせは(電)03・5432・1515。(江原和雄)

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川村毅(右)と手塚とおる(左)

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