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岡田中将演じた藤田まこと「最後の作品にする覚悟でのぞんだ」 (1/2ページ)

2008.3.2 12:10
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最後の作品にするつもりで岡田中将役を熱演した藤田まこと。渾身の演技に注目!=東京都新宿区最後の作品にするつもりで岡田中将役を熱演した藤田まこと。渾身の演技に注目!=東京都新宿区

 平和な未来を後世に託し、部下を守るためB級戦犯として、たった1人で軍事裁判を闘った岡田資(たすく)中将の姿を描いた映画「明日への遺言」(小泉堯史監督)。公開記念企画の最後を飾るのは、その岡田中将を演じたベテラン俳優、藤田まこと(74)です。「最後の作品にする覚悟でのぞんだ」というほど入れ込んだ思いとは、何だったのか。熱い思いをヒューマンで、たっぷりとどうぞ。

(ペン・古田 貴士 カメラ・大西 正純)

映画「明日への遺言」舞台あいさつ(写真)

 作品を広くアピールするため、1月16日から鹿児島を皮切りに全国縦断キャンペーンを行った。70歳を過ぎてからの全国行脚は、体力的にもさぞきつかったはず。

 「ハッ、ハッ、ハッ。老人虐待でスタッフを訴えようかと思いました。初めての経験でしたからね」と高らかに笑う。

 だが、各地の反応を聞くと「とくに若い方、戦争を全く知らない方が、初めて平和の尊さを感じたというのが多かった」と一転して、真剣な表情。「年配の方も、いわゆるA級戦犯の話は知っているけど、B、C級戦犯の中に、こういう人がいたのは初めて知った、と。忘れかけていた戦争の記憶を世に呼び戻すために、この映画が発信した意味って大きいと思うんですよね」。

 そう振り返り、ポツリ、ポツリと静かに、作品にかけた熱い思いを語り始めた。

 「明日への遺言」は、小泉監督が14、15年前から温めてきた作品。実在の人物、実際の歴史を演じる難しさから、藤田も出演を半年間悩んだが、最後は「兄貴のために」と首を縦に振った。

 兄・眞一さん(享年17)は昭和19年、民間船で沖縄へ行く途中、米軍機に攻撃されて亡くなった。

 「兄貴は、いわゆる無差別爆撃で死んでいったんですけど、それが分かったのは戦後10年たってから。アメリカが情報を伏せていたんですね。このB、C級の戦犯の記録もそう。長い間、どんな裁判をしていたのか誰も知らなかったんです」

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最後の作品にするつもりで岡田中将役を熱演した藤田まこと。渾身の演技に注目!=東京都新宿区
「明日への遺言」は、実在の人物、岡田資中将の誇り高い生きざまを描いた物語だ(C)2007『明日への遺言』製作委員会
孫役、齋藤文ちゃんの1歳の誕生日を壇上で祝った藤田まことと富司純子=東京・銀座(撮影・矢島康弘)

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