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受験にかける青春描く 精神科医・和田秀樹さんが映画制作 (1/2ページ)
本紙「正論」の執筆メンバーで精神科医の和田秀樹さんが映画を撮った。その名も「受験のシンデレラ」。東大医学部を卒業し、受験指導のカリスマとなった男が、末期がんで余命いくばくもないことを告げられる。男は家庭の経済的事情で高校を中退した少女を東大に合格させることに自分の最後の日々をかける。和田さんはそんなドラマに格差社会や終末医療といった現代的テーマを盛り込み、努力すること、生きることの意味を問い掛ける。
受験指導本で数々のヒットを飛ばし、「受験の神様」の異名を取った和田さんでなければ撮れない作品だろう。
「目指したのは受験版『あしたのジョー』です。日本の青春は、受験抜きには語ることができないと思う。ところが、ドラマになるのはスポーツや恋に熱中する青春が大半。受験勉強に励む青春というのは、大人の言いなりになっているようで、ドラマにはならないと、大人が勝手に思い込んでいるのではないでしょうか」と和田さん。
制作にあたって文化庁に助成を申請したが認められず、完成後も、東京国際映画祭と釜山国際映画祭に出品しようとしたがはねられた。東大受験を真正面から肯定的に描くことに、反発があったのかもしれない。ところがである。暴力描写のない映画を対象としたモナコ国際映画祭で、最優秀作品賞、最優秀女優賞(寺島咲)、最優秀男優賞(豊原功補)、最優秀脚本賞(武田樹里)の4冠に輝いた。
「いまの日本では、恵まれない家庭の子供ほど自分の人生を早くあきらめてしまう。でも、あきらめないでほしい。勉強をして学歴を手に入れることで、はい上がることは可能なんです。自分の力で人生は変えることができる、というメッセージを映画というメディアを利用して多くの人に伝えたかった」
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