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【週末読む、観る】軍事裁判をたった一人戦い抜いた岡田資中将の不屈の半生 「明日への遺言」1日公開 (1/2ページ)

2008.3.2 08:23
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岡田資中将を演じる藤田まこと岡田資中将を演じる藤田まこと

 第二次大戦でB級戦犯となりながら、軍事裁判をたった一人で戦い抜いた岡田資(たすく)中将の不屈の半生を描く「明日(あした)への遺言」が3月1日から全国公開される。監督は長年にわたり黒澤明監督の助手を務めた小泉堯史。カメラマンに上田正治、録音に紅谷愃一ら黒澤組のベテランスタッフが集結し小泉組を支えた。大岡昇平のノンフィクション「ながい旅」を原作に小泉が構想15年を費やした渾身の一作。その見どころを俳優やスタッフの証言から浮き彫りにしてみたい。

ベテラン俳優の意地

 「実は半年間、出演を断り続けました。この役は簡単に引き受けるわけにはいかなかった」。岡田中将を演じた藤田まことはこう明かす。が、小泉監督はあきらめなかった。

 《あなたしか岡田中将を体現できる俳優はいない》

 小泉はこんな“ラブレター”のような手紙を送り続け、結果、藤田は出演を了承する。「もう半ば脅迫でした」。こう笑うが藤田はいったん引き受けたら死にものぐるいで演じる覚悟を決めていた。

 自らの裁判を「法戦」と呼び、死刑を決意し、法廷に立つ夫を傍聴席で見守り支える妻、温子役には富司純子が配役された。「女優は選ばれて初めてバッターボックスに立たせてもらえる存在。小泉監督に指名してもらえたことは誇らしく光栄でした」と話す。

 が、撮影現場で与えられた試練は2人の想像を超えていた…。

法廷セットの再現

 「国内最大のスタジオを用意してください」

 黒澤組を支えた美術担当の重鎮、村木与四郎の助手として「どですかでん」などのセットを手掛けた酒井賢が今作では美術セットを担当。小泉監督から「横浜法廷を再現したい」と聞かされた時、すかさずこう要求したという。この望み通り東京・成城の東宝スタジオが準備された。約400坪の敷地、全面を使い切って横浜法廷がほぼ原寸大で再現された。

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岡田資中将を演じる藤田まこと
富司純子
藤田まこと
小泉監督(左)と藤田まこと
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