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【映画「明日への遺言」】主題歌を創作 森山良子

2008.2.29 12:45
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 ■歌に込めた「ねがい」

 3月1日から全国公開される映画「明日(あした)への遺言」のエンディングで流れる主題歌「ねがい」をシンガー・ソングライターの森山良子が歌っている。自身で手掛けた楽曲が映画主題歌として採用されたことはあったが、書き下ろしは初。「曲作りのために脚本を読んだのですが、涙が止まらなかった。この感動をどう歌で表現しようかと、ずっと迷いっ放しでした」。苦難の末に「ねがい」は生まれた。(戸津井康之)

 戦争、人の生き方、家族の愛…。「この映画には多くのテーマが盛り込まれ、深く語られています。正直、どの方向から曲作りしていけばいいのか分からなくなってしまいました。もう自信を無くしてしまって」。小泉堯史監督から主題歌の楽曲を依頼された森山はしばらく悩み抜いたという。

 映画の主人公は、第二次大戦のB級戦犯、岡田資(たすく)中将(藤田まこと)。軍事法廷で、米軍による無差別空爆を国際法違反と主張し、部下19人の命を救うため死刑を覚悟し、たった一人で責任を負う。傍聴席では妻、温子(富司純子)ら家族が見守っていた−という物語だ。

 「温子さんは死を覚悟した夫のことをどう思っていたのだろう? 2人は法廷で言葉を交わすことも許されない。でも、目と目で見つめ合うだけで、2人は無言の言葉を交わしていたはず。そうだ。妻の視線から詩を書いていこう」

 こう考えた時に、ようやく曲作りの入り口が見えてきたという。

 妻から夫へ語られるイメージで作詞は始まったが、完成した楽曲は、明日を生きるすべての人々へ贈る応援歌のように壮大な世界観でつづられている。

 「若い人にこそ、この映画を見てほしい」と森山は言う。「逃げずに勇気を持って生きてほしい。私は団塊の世代の人間。次世代を担う若者に、この映画、この歌が込めたメッセージが伝わればうれしい」

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