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「青春の門」放浪篇、初舞台化 来月公演
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五木寛之のベストセラー小説「青春の門」の第3部・放浪篇が舞台化される。第1部・筑豊篇、第2部・自立篇は過去に映画・舞台化されているが、放浪篇の舞台化は今回が初めて。
「青春の門」は、筑豊出身の主人公、伊吹信介をめぐる青春群像を描いた大河小説。現在、第8部・風雲篇まで執筆されている。放浪篇は、昭和30年、信介が大学進学のために上京し、そこで出会った演劇の仲間たちと大いなる志をもって北海道に渡るものの、厳しい現実にぶつかる過程が描かれる。
企画・製作は北九州芸術劇場。同劇場での初演(3月19〜23日)後、東京・東池袋のあうるすぽっとで上演される(28〜30日)。脚本・演出は鐘下辰男。信介役には福岡市を拠点に活動する若手俳優、椎木樹人が抜擢(ばってき)された。
「椎木は昔かたぎ的な男臭さがあり、いまの20代にないにおいをもっている人。信介役は彼しかいない」と鐘下が言えば椎木は「信介を自分の中に取り込み、表現していけたら」。
また、舞台化を快諾したという五木は「放浪篇は愛着のある巻。単なるノスタルジーではなく、こんな時代があったのかと知らない人が、何か体の中にわき上がってくるものがあればいいなと期待している」と話している。第9部は来年秋から執筆予定という。(柳谷昇子)