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自分と重なる役柄…思わずグッときた 映画「結婚しようよ」主演 三宅裕司さんインタビュー (1/2ページ)
2日公開の映画「結婚しようよ」(佐々部清監督)で主人公の香取卓(すぐる)役を演じる俳優の三宅裕司さん(57)。卓は不動産会社に勤める平凡なサラリーマンだが、この役を引き受けた理由は意外にも「実生活の環境と似ていて共感ができるから」。フォーク歌手になる夢をあきらめた卓と、喜劇役者を目指した自分が重なるというのだが、その胸の内を聞いた。
三宅さんが演じる卓はフォークソング全盛期に青春時代を過ごし、なかでも吉田拓郎の大ファン。フォーク歌手の夢を断念し、代わりに妻、幸子(真野響子)との結婚を選んだことに後悔こそないものの、正面から向き合えない複雑な思いを抱えている。
「僕は喜劇役者を目指して女房を35歳まで待たせた。26歳でプロポーズしてね。卓はこの逆でしょう。フォークシンガーをあきらめて家庭を大事にする生き方というのは、僕自身の環境から想像しやすいんですよ」
卓は仕事が終わると寄り道をせずにまっすぐ帰宅する父親だ。香取家には卓が決めた「家族そろって夕飯を食べる」という絶対のルールがあった。
のちに“形式至上主義”“権威主義”だのと批判され、憤慨することになるのだが、同様の決まりごとが三宅家にもあるらしい。「食事中はテレビを見ない」「年に2回は旅行に行く」などだ。
「父親は子供が越える壁としてこわいお父さんであるべきです」と語る。作中で妻の幸子が「やっぱりうちではお父さんがルールなの」というシーンはお気に入りの1つだという。
「最近では父親らしい父親が少なくなって、こういうせりふを言えるお母さんも減った。そういうことを言わせる男らしい父親もまた減ったと思うんですよ」
娘の恋人に手を挙げて「殴らないと父親でいられなかった」と語るシーンにも思い入れがあるというが、厳しい父親像を評価する半面、自分の子供に手を挙げた経験は一度もない。
「話を一生懸命聞いてやる父親ですね。子供たちと冗談を言い合うのって夢でね。でも、やっぱりダジャレってダメなんですよ。子供たちが全く笑わないとすごいショックでね…」


