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「人生はこういうものなんだ」 映画「歓喜の歌」松岡錠司監督に聞く (1/4ページ)
このニュースのトピックス:「SANKEI EXPRESS」から
「いまね、ビリー・ワイルダーの自伝を読んでいる。あるインタビューで彼は『自分は人生がいかに美しいかを描いているんじゃない、人生はこういうものなんだということを描いているんだ』と言っていたけど、それが『歓喜の歌』をつくるときに、自分のなかでひとつのキーワードになったな」と語る松岡錠司監督(瀧誠四郎撮影)地方都市で文化会館を担当する主任さん(小林薫)は、優柔不断のうえにことなかれ主義で、どんな仕事も適当に済ませようとする。観客が思わず「こういうダメなやついるよな〜」とつぶやいてしまいそうな、典型的な小役人。ある日、いい加減な仕事ぶりのおかげで、よく似た名前のママさんコーラスグループの予約を大晦日(おおみそか)にダブルブッキングしていたことが発覚、ドタバタの人情コメディーがスタートする。
松岡錠司監督(46)は昨年公開された前作「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(リリー・フランキー原作)がヒットした。だが、ヒット作を撮ったことが逆にプレッシャーになり、「次回作がなかなかできないんじゃないか」との不安を抱えていた時期があった。
「おまえは次に何をやっても注目される。でも、そういうときって、だいたい失敗するんだよね〜」
松岡監督の心理状態を見透かしたように誘いをかけてきたのは、映画配給会社シネカノン社長の李鳳宇プロデューサー(47)。
「落語、好き?」。李さんの提案は、立川志の輔が得意とする新作落語「歓喜の歌」を原作にしたコメディーだった。

